こんにちは。
留守番スタッフのサトウトシオです。
今日は東十条店に入ります。
よろしくお願いいたします。


女が訊ねる。
おれがどこから来、どこへ行くのか。
いつもの質問だ。おれはだんまりを決め込んだ。
さらに訊ねてくる。
おれの組織のこと、おれのボスのこと。
おれは口を噤む。隠す必要もないことだか、面倒だった。おれには仕事がある。

傍の男が代わりに嬉々として答えている。
嘘はない。
彼に任せておくことにした。

おれは自分の仕事に取り掛かった。

ワイングラスを取る。光に翳す。グラスに少しの埃も汚れも許されない。
グラスをスケールとなる同型のワイングラスの横に置く。
ワイングラスには水が入っている。110ml。
常に同量のワインを注ぐためのライン。
約束だ。
約束を守れない男に生きる資格はない。

オープンナーでボトルのキャップシールに切れ込みを入れる。奥から手前に。オープナーを持ち替え、逆方向に。さらに持ち替え、奥から手前にもう一度。これでキャップシールはきれいに剥がせる。

スクリューの尖端をやや寝かせて親指でコルクに押し込む。尖端が差し込まれたところでスクリューを起こし、捩じ込む。
一回転、二回転、三回転。
六回転半。
フック部分をボトルの注ぎ口にひっかけ、ハンドルを上げる。梃子の原理だ。ワイン好きはアルキメデスに感謝しなくてはならない。

開けたばかりのワインをテイスティングする。ブショネのチェックだ。およそ百分の一と言われているブショネ。見落としは許されない。
よし。問題ない。

慎重に注ぐ。液だれは無様だ。折角のワインの価値が下がる。

おれはワインを供した。会心の出来だった。


男はまだ話していた。

「ビーボのデリは中野の本店の二階にあるセントラルキッチンで全店舗分一括で作られているんです。
どの店舗でも同じ品質と味のデリが楽しめるよう工夫されているんですよ。
そのキッチンチームを率いているのが、花本さんというシェフでーーー。そうそう、そこにレシピ本があります。ぜひ、読んでみてください。この店舗でも購入できますよ」


おれの仕事は、



ワインの量り売りだ。


IMG_2073

(約束の証し スケール用グラス)


昨日、新店舗の板橋店に入りました。
その告知はビーボブログの板橋店ブログはもちろんあちこちでされています。
詳細はそちらに譲るとして。。。

いやー、ビーボのファンの方ってすごいですね。
新入社員の私なんかより、ずっとビーボのことに詳しいし、私以上にビーボを愛しています。
昨日はそれを再確認しました。

上記のような状況が、何回も繰り返されるんです。

私、自分を留守番スタッフと名乗ってますが、昨日は『ワインを量って売る人』でした。
留守番にもなってない。(笑)


さて、今日は東十条でワインの量り売りします。

雨模様です。
お気をつけて。

サトウトシオ

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東十条店
10月の月替わりコーヒー豆は「イルガチェフモカ」
高い香りに、品のある酸味が特徴。コーヒーが苦手な方でもストレートで飲んで頂ける一杯です☕

ホットコーヒー 400(432)
アイスコーヒー 400(432)
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